産業用ロボット、中国が拡大の牽引役に
日本企業は各社フル生産、今後“スマホ化”の可能性も
産業用ロボットの市場が拡大している。国際ロボット連盟(IFR)によると、産業用ロボットの全世界の出荷台数は、2014年に前年比29%増の22.9万台と大きく拡大。15年の出荷台数は14年からさらに20%増加したとみられる。16年以降も年率2桁%の成長を続け、18年には出荷台数が40万台に達する見込みで、その牽引役となるのが中国市場だ。
中国での産業用ロボットの販売は14年に前年比55.7%増の約5.7万台となり、世界最大の市場となった。18年には15万台まで拡大すると予測されている。国別・地域別の保有台数でみても、14年末時点では約19万台で、欧州、米州、日本に続く第4位だが、17年には14年比2倍以上の42.8万台に達して世界トップとなり、全世界のロボットのうち3分の1以上が中国で稼働するとみられる。
中国政府は15年5月に発表した製造業発展計画「中国製造(メードインチャイナ)2025」においてロボットを重点分野に挙げ、ロボット導入に対する様々な補助金政策を打ち出した。特に広東省では15年からの3年以内に生産のロボット化に9430億元(約16兆円)を投資するという桁違いの計画を掲げている。
(以下、本紙2016年4月7日号1面)
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