半導体中古装置、主戦場は300mm装置へ
8インチは出物枯渇のジレンマ、中国の“爆買い”が継続
8インチの中古装置は、中国向けを中心に旺盛な引き合いがある一方で、国内では半導体事業の再編が一段落し、装置の出物がほとんど見当たらない状況にある。一部の装置メーカーでは8インチの新装置を市場投入する動きもあり、中古装置の事業環境は厳しさを増す。そこでサプライヤー各社は、それぞれの強みを活かし、新たなビジネス戦略を打ち出している。
これまで半導体中古装置市場の中心は、世界に約200ラインあるといわれる8インチウエハー対応の半導体工場が担ってきた。なかでも、半導体事業の再編に伴い多くの工場が統廃合された国内デバイスメーカーからの良質な出物が、海外(特に中国)へと流れていくというケースが多く見受けられた。しかし、ここにきて国内半導体工場からの出物がほとんどなく、売りたくても売り物がないというジレンマが続いている。
今後も慢性的なモノ不足が懸念される半導体中古装置市場では、サプライヤー各社が、新たなビジネス戦略を構築せざるを得ない状況にある。「8インチ対応装置を見ると、昨年までは他社も含めた在庫物件などで、顧客ニーズに合う中古装置を調達することができた。しかし、現在は業界全体で手持ち物件がない状態。これではビジネスにならない」と業界関係者はあきらめ顔で語る。
(以下、本紙2016年3月3日号1面)
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全社が前年同期比で増収
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◇ ディスコ、通期予想を上方修正、FO、電子部品向け好調
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◇ NTU、ヒト型ロボを開発 高度な会話が可能
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