パワー半導体、PKG構造に変化の波
SiC登場で銀焼結体を採用、高放熱・高信頼性へ対策競う
IGBT/SiCモジュールなどパワー半導体のパッケージ(PKG)が大きく変わりそうだ。175℃温度保証や長期・高信頼性が要求される領域でPKG形態や主要部材に変化が起きている。ダイアタッチ材への高耐熱Ag焼結体(シンター)の採用をはじめ、PKG構造そのものを見直すメーカーもある。各社は、放熱対策を講じながら機能や信頼性の向上を図りつつ、小型化も同時に実現するという難題に挑む。
SiCやGaNなどのワイドバンドギャップ半導体の登場で、200℃を超える動作時でも安定して機能するパワー素子が活躍する世界がそこまで来ている。性能を最大限に発揮させるため、周辺の実装部材には従来のSiベースのパワーデバイスでは使用されていなかった材料に注目が集まる。その1つがAgシンターだ。ダイアタッチ材の領域で、現在の高温はんだに取って代わりそうだ。
一般的なIGBTモジュール構造では、チップ電極は太線アルミワイヤーで接続され、ゲル状の絶縁封止材で密閉。チップ下のダイアタッチ材には高温はんだが使用されている。
(以下、本紙2016年2月11日号1面)
◇ シャープ、鴻海支援で再建へ、2月末までに契約締結
◇ SMIC北京、停電でライン停止、B1は一部生産再開へ
◇ ボルボとマイクロソフト、クルマの音声制御技術、ウエアラブルで実現
◇ 新型炭素繊維、生産性10倍に向上、自動車への適用視野
◇ ボルボとエリクソン、メディアストリーミング、自動運転用に開発
◇ トヨタ、15日から再稼働 部品供給再開で
◇ ルネサス、「つながる」LED照明、ケーブルレスで省エネ化
◇ 東京大学ら3者、有機半導体、電子タグで実用化へ、印刷法でコスト10分の1
◇ 三菱電機、基地局用GaN 4品種を新発売
◇ UMC、16年投資は22億ドル、28nm 年末に3万枚弱
◇ 電子機器メーカーの半導体需要、上位2社で17%超、
ファーウェイが急成長、ガートナー調べ
◇ マキシム 10~12月期、減収も営業黒字に、粗利益率の改善が寄与
◇ フジクラ 4~12月期、FPCが好調持続、通期で992億円計画
◇ 太洋工業 15年12月期、黒字転換を達成、売上高は18%増
◇ ジェイビル 9~11月期、大幅増益を達成、DMS事業が伸長
◇ ヤマハ発動機、光学式外観検査機 高速化タイプ発売
◇ 韓国FPD 2社、16年は投資増額へ、有機ELの増産中心に
◇ JX金属 FPDターゲット材料事業、酸化物系の開発強化、事業変革への取り組み加速
◇ イー・インク、中国企業に出資 EPD協業契約
◇ 両面受光PV、PVGが展開加速、農地利用も実証中
◇ クリーンエネルギー投資額、15年は過去最高、PVや風力が牽引、BNEF調べ
◇ EPFLとDyesol、PSCで記録更新 効率21%超を実現
◇ ラムリサーチ、ポリエッチ出荷拡大、1年で納入台数5倍超
◇ 秀和工業、化合物ウエハー剥離装置、16年から本格出荷、年間30台の販売目指す
◇ JX金属、半導体ターゲット材料事業、PKGや200mm用強化
◇ ブルーオリジン、ロケットの再利用成功、打ち上げ費用を削減
◇ 血液でがん検査、国内外で開発加速、イルミナは新会社設立
◇ DMMとPwC、ロボット分野で協業、企業を総合的に支援
◇ 日産自動車、ロボで来客対応 取り組み本格化
◇ 村田製作所 10~12月期、売上高は過去最高、通期予想に変更なし
◇ モノづくり改革、TDKが新コンセプト、不良解析IoTで対処
◇ HGST、He充填HDD急増、累計出荷400万台達成