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2016/1/28(2178号)主なヘッドライン
パワーインダクター各社、スマホ・車載で「攻め」の姿勢
高周波・多コア化で員数増、主役はフェライトからメタル系へ

 電力の変換・平滑用途に用いられるパワーインダクターを手がける供給メーカー各社が「攻め」の姿勢を貫いている。スマートフォン(スマホ)分野で1台あたりの搭載員数が増えているほか、車載分野でも電装化に伴って需要が伸びているためだ。電子機器の需要減に伴い、不透明感を増している2016年の電子デバイス業界。セット生産台数の成長鈍化という課題に直面するなか、員数増の効果が働くパワーインダクター各社は、積極的な製品展開の強化および生産能力の増強に動いている。

 スマホで需要が伸びている背景は、アプリケーションプロセッサー(AP)の高周波化に伴う低電圧・大電流化と多コア化にある。多コア化されたAPでは、コアごとに大電流に対応した電源回路を搭載することが求められている。また、同時に機器の小型化のため、電源回路のチョークコイルには小型・薄型で大電流を流すことができ、かつ低損失なパワーインダクターが求められている。
 パワーインダクター大手の太陽誘電で、電子部品事業本部副本部長を務める茶園広一上席執行役員も、「パワーマネジメントICの進化がインダクターの需要拡大につながった」と語る。スマホ用APでは近年、多コア化が進展。主要メーカーが提供する製品の多くが、4コアや8コア品となっており、これが電源用パワーインダクターの需要増につながっている。

(以下、本紙2016年1月28日号1面)



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