ADAS用コアデバイス、海外勢の強さ際立つ
ミリ波もカメラも上位独占、国内勢の巻き返しなるか
自動車業界では今、2020年以降の自動運転の実現に向けて、クルマの予防安全技術や先進運転支援システム(ADAS)技術の開発・性能向上が急ピッチで進められている。矢野経済研究所によると、検知精度向上や多機能化で複数個のセンサーを搭載するセンサーフュージョンが中心となり、車両1台あたりに搭載されるセンサー数量も増加。このため、20年の車載向けセンサー市場は9000億円規模にまで成長すると予想される。しかし、ミリ波レーダー向けチップソリューションやカメラ向けイメージセンサーでは、現状、海外勢が圧倒的シェアを握っている。日系メーカーもようやく本腰を入れた取り組みを始めており、今後どこまで存在感を出せるか注目される。
ドライバーは、クルマを運転する際に、周辺状況を把握・監視する「認知」、危険要因が迫った場合の事故回避に向けた「判断」、そして車両の運動制御を行う「操作」という運転行動を繰り返し行っている。
死傷者事故の人的要因比率を見ると、前方不注意が約3割、安全不確認が約4割(交通事故総合分析センター調べ)で、いわゆる認知ミスが7割を占める。また、判断ミスが2割、操作ミスが1割となっており、事故の回避には、これら認知・判断・操作を最大限に支援することが不可欠だ。
(以下、本紙2015年12月17日号1面)
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◇ 日立オートモティブ、グループ2社を吸収、ステアリングなど強化
◇ APTJ、国産SPF開発へ、車載制御システム向け
◇ 小田急とKDDI、情報・広告配信システム、路線バスで実証実験
◇ 安川電機、アンプ内蔵サーボ、世界初GaN搭載
◇ 加賀電子 4~9月期、半導体・EMSが堅調、下期は減速懸念が台頭
◇ ローム、CIGS開発加速 協業にも意欲的
◇ サムスン電機 7~9月期、増収も成長が鈍る、ウエアラブル用拡大へ
◇ アドテックエンジニアリング、DI装置の新機種 レジスト対応など
◇ JIEPセミナー、環境とセンサー 12月22日開催へ
◇ 液晶主要パネル6社 7~9月期、2期連続で前年割れ、有機EL外販でサムスン飛躍
◇ トゥルーリー、5G装置の購入検討、サムスンから一括取得へ
◇ ワイエイシイ 4~9月期、大幅な増収増益に、受注高5.4倍に増加
◇ 田中貴金属工業、カンパニー制始動、FC用触媒事業を加速
◇ 中村超硬 4~9月期、PV加工ワイヤー 中国向けに販売増
◇ ソーラーフロンティア、変換効率が22%超 CIGSでは最高
◇ 安川電機、部品への期待を講演、産業ロボの高性能化へ
◇ AMAT 8~10月期、半導体受注は3割減、NAND向けが反動減
◇ IDEC、M2M/IoT用スマートリレー
◇ 日立国際電気、富山に新棟建設、半導体装置の開発強化
◇ サムコ、成膜装置を拡充、次世代パワー半導体向け
◇ 大阪チタニウム 4~9月期、増収も大幅減益 チタン販売増加
◇ ユーグレナ、横浜に実証プラント、30億円でバイオ燃料製造
◇ UBICら3社、会話ロボットを開発、独自AI搭載で高機能化
◇ 東芝 重粒子線装置、山形大学から受注、治療は19年10月開始
◇ ニプロ、札幌に研究所設置 再生医療を加速へ
◇ TDK、IC内蔵基板を進化、2000ピンでTSVも視野に
◇ 村田製作所、16年度も「員数増」に期待、3大製品で10~20%の伸び
◇ オプテックス、簡易水測定サービス、16年春に中国で事業化