スマホ市場、中国プラスワン時代に
中国ゼロ成長、インドなどが牽引、ファーウェイやオッポが高成長
世界のスマートフォン(スマホ)販売は、サムスンの独壇場から、同じアンドロイドOSベースで機種変更が容易な中国ブランドに有利な状況に変わった。だが、その中国スマホ市場も普及が一巡し、ゼロ成長に減速している。今後のビジネス拡大のカギは、他社と差別化できる技術とサービスの囲い込み、インドネシアやインドなどの新興国でスマホを安価に提供できる供給体制作りである。
2015年の世界スマホ市場は、前年の12.8億台から14億台へと1.2億台増加する見通しだ。にもかかわらず、業界内ではスマホ市場の停滞ぶりを嘆く人が多い。成長率が9%、ついに1桁台に落ちてしまったからだ。新規需要を抱える新興国が2桁成長している反面、先進国市場が伸びていない。世界のスマホ販売の32%を占める中国市場が、14年の20%増から15年はゼロ成長に失速した影響も大きい。
16年の世界スマホ市場は前年比7%増の15億台、中国市場は横ばいの4.5億台と予測される。世界全体ではまだ1億台の増加が見込めるが、その大半はインドネシアやインドなどの新興国市場に限られる。価格下落が激しいスマホ業界で、こうした地域で販売数を増加できなければ、販売額は前年水準を維持できなくなってしまう。
(以下、本紙2015年12月3日号1面)
◇ ライフロボティクス、2.7億円を調達 協働ロボ開発強化
◇ 日本自動車工業会 SMC国際シンポジウム、自動運転の将来性など議論、
18年に高速道などで一部実現へ
◇ 富士重工 4~9月期、過去最高の上期業績、北米で増産を一部前倒し
◇ テスラモーターズ 7~9月期、販売堅調も損失増加、大衆車は16年3月に発表
◇ 豊田自動織機、車載部品を新開発 新型プリウス向け
◇ ピーエムティー、ファンドリー本格化、ミニマルでLEDを試作
◇ スマホ市場、新興国にシフト、インドネシアは国産部品を優先へ、
インドでは4社JVで新工場計画
◇ ローム、高耐圧80VのDC/DCコン
◇ オスラム 15年度、LEDは過去最高、マレーシアに新工場建設
◇ ウィンセミコン 7~9月期、Wi-Fi向け好調、GaN技術の提供開始
◇ JIEPセミナー、ヘルスケアの実装 工場見学も実施
◇ 富士機械製造 4~9月期、実装機は売上横ばい、通期業績を下方修正
◇ 住友ベークライト LαZ事業、宇都宮に生産集約、R2R方式でコスト低減
◇ デンカ 4~9月期、電子は減収増益に、海外拠点の整備を加速
◇ ブイ・テクノロジー 7~9月期、2期連続で受注増、通期見通しを上方修正
◇ TPV 7~9月期、出荷減少で赤字、売価上昇で影響最小限に
◇ リード エグジビション ジャパン、専門コミッティを発足、ファインテックを活発化
◇ RECソーラー 7~9月期、北米好調で大幅増収、16年の生産能力1.7GWに
◇ カナディアン・ソーラー 7~9月期、営業利益が8割減、和解金や粗利悪化で
◇ トリナ・ソーラー、多結晶Siで21%超 世界最高効率更新
◇ 東京応化工業 4~9月期、材料事業は8%増、ArF、実装材料が牽引
◇ SCREEN 4~9月期、営業利益 6割増、液晶装置は黒字転換
◇ オムロン 4~9月期、制御機器は6%増 好不調あるも堅調
◇ 航空機メーカー2社 7~9月期、受注はエアバスが圧倒、インドで大型受注
◇ 京大病院、PMを医療に応用、臓器に画像を投影
◇ ケンブリッジコンサルタンツ、ロボットシステム 果物の選別が可能
◇ 太陽誘電、通期計画を上方修正、7~9月期は過去最高
◇ SEMITEC、4~9月は増収減益、OA機器、自動車など堅調
◇ FDK、重さ12gを実現 高機能センサー
◇ 大真空、サイタイムと提携 販売・開発で協業