中国エコカー、生産・販売で世界最大市場に
BYD 販売台数でテスラ抜く、中国各地で工場建設ラッシュ
中国政府はPM2.5やCO2削減などの環境対策のため、エコカー補助金の導入による電気自動車(EV)などエコカー普及を急ピッチで進めている。中国は今年、米国を抜いて世界最大のエコカー導入国になる見通しだ。6月以降はBYD(比亜迪汽車)が米テスラを抜いてエコカー販売で世界トップに躍り出た。中国エコカー市場をまとめた。
中国のエコカー生産が急増している。2014年実績の8.4万台に対し、15年1~7月の累計実績はすでにこれを上回り、前年同期比2.5倍の9.5万台を生産。米国の生産台数を上回った。7月の生産台数は単月で2万台を超え、年間の生産・販売予測の20万台が射程圏に入った。
中国では15年1~7月に約9万台のエコカーが販売された。うちEVは前年同期比3倍の5.5万台(全体の61%)、PHEV(プラグインハイブリッド)は同2.1倍の3.5万台(同39%)に増加した。
このうち、BYDのPHEV「秦」の人気が抜きん出ており、前年同期比3倍以上の2万台超が販売された。中国のエコカー販売の5台に1台が秦だったことになる。6月にはSUV(スポーツ仕様の多目的乗用車)タイプのPHV「唐」の販売も開始。7月は723台を販売した。中国エコカー市場でSUVの潜在需要が高いとの判断から、年内にSUVの新車種「宋」と「元」も発売する。BYDは6月に5037台を販売し、テスラ(同月販売台数は4994台)を抜いて初めて世界トップの座に就いた。1~7月は2.5万台を販売し、中国市場の3割近くを席巻した。
(以下、本紙2015年10月8日号1面)
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