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2015/10/1(2162号)主なヘッドライン
電子部品市場、成長率 徐々に鈍化
33社売上高 上期は17%成長、前半期比較では0.8%増

 本紙は、電子部品専業33社の2014年1月~15年6月の半期業績をまとめ、15年下期の市場を探った。15年上期の33社売上高合計は前年同期と比べて平均17.6%増と2桁成長を記録した。だが、前半期との比較では、季節需要や為替レートの違いなどを考慮するべきとはいえ、0.8%成長と減速感が顕著になった。スマートフォン(スマホ)や自動車、産業機器市場に牽引されて、電子部品業界が達成してきたここ数年来の高い成長率は、そろそろピークを迎えていると判断してよさそうだ。

 高成長を維持してきた牽引アプリは、スマホと自動車、産業機器である。そして、いずれのアプリも主戦場は中国市場だ。
 スマホは中国内需の飽和でローカルメーカーがアジア周辺国や南米諸国への輸出強化に戦略を切り替えている。マルチモード/マルチバンド化でSAWフィルターを筆頭とする高周波部品が大きく伸び、カメラ機能の充実でアクチュエーターの搭載が加速。高い技術力を持つ日系メーカーが供給を拡大し続けてきた。バッテリーの長時間駆動に向け、パワー系インダクタも伸びている。積層セラミックコンデンサーも含め、スマホ1台あたりの電子部品の搭載員数の増加が旺盛な需要を支えてきた。

(以下、本紙2015年10月1日号1面)



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