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Report13

名古屋徳洲会総合病院、新築移転オープン、救急・急性期医療強化(2)


救急4ブース確保、3T・MRIや320列CT導入、将来はX線治療装置導入

2014/4/8

 (医)徳洲会 名古屋徳洲会総合病院(愛知県春日井市高蔵寺町北2-52、Tel.0568-51-8711)は、近接地で完成した新病院で、3月31日から診療を開始した。
 新病院は、免震構造(一部耐震構造)のS造り地下2階地上8階建て延べ4万1358m²(建築面積5726m²)の規模となり、内訳は、病院本体が延べ3万1198m²で、ほか地下駐車場1万75m²などで構成する。地下1~2階に計275台の駐車場と倉庫を配置したほか、地下1階に診療情報管理室、実習生控室、清掃会社控室、資材課、男女更衣室、霊安室、解剖室を確保した。
 地上1階は、エントランス、外来、救急外来、医事課、薬局、放射線科、生理検査室、中央監視室、コンビニ(ホスピタルローソン)を配置している。全外来部門を集中させ、また、ホスピタルストリートを軸とする患者動線と、スタッフの動線を極力分離した構造とした。
3テスラMRI
3テスラMRI
 救急外来では、処置スペースを2ブースから4ブースへと倍増させ、迅速な診断のために、隣接してCT室を配置した。放射線部門では、3テスラMRI(フィリップス社製)、320列CT(東芝メディカル社製)、マンモグラフィー(富士フイルム社製)などを導入した。320列CTは、心臓を1秒以下で撮影でき、心臓などの動きの情報が得られ、さらに被ばく量を低減することができる。3テスラMRIは、従来と比べ高画質が得られ、腹部領域や心臓など、以前は行うことが困難であった検査に対応、微小病巣や小さな動脈瘤の検出能力が向上した。将来的には、地下1階に放射線治療装置を導入する計画である。
320列CT
320列CT
 地上2階は健診センター、内視鏡センター、人工透析センター、リハビリセンター、中央検査室、外来化学療法室、医局、図書室、総務課、情報管理室、看護部長室、介護センター、ゲノム、治験、患者相談室、3階の東病棟は心臓血管外科36床、3階の西病棟がICU 8床、HCU 12床と手術室9室、アンギオ室3室、ME室を配置、4階以上は主に病棟となる。
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