6月、三井不動産が東京・南大沢のアウトレットを再整備することが判明した。同社は築地市場跡など都内で大型案件を複数進めて存在感を発揮するが、同社と双璧をなすデベロッパーの三菱地所の動向を探ると、こちらも負けていない。丸の内の開発が進むほか、三菱地所が開発JVの代表を務めるうめきた2期地区が9月に先行まちびらきを迎え、都内では複数のターミナル駅で案件が進む。いまだ全国で再開発などが活況な中、2大デベロッパーの動向を探る。

■三井は都内の超大型開発に複数参画
　三井不動産の新たな商業開発が判明した。東京都は借地契約終了が迫っていることに伴い「三井アウトレットパーク　多摩南大沢」がある都有地の事業者を公募し、改めて三井不動産が事業予定者に選定された。アウトレットとしての活用を継続するとともに、一部建て替えを実施し、店舗数は大幅に増やす。建て替え工事は2025年度の着工、27年度の完了を予定する。
　日本橋など様々な地域で開発を進める三井不動産だが、最近特に都内での存在感を高めている。前述の南大沢の案件に加え、24年4月には築地市場跡地の開発「築地地区まちづくり事業」の事業予定者に三井不動産を代表企業とするコンソーシアムが選定され、話題となった。マルチスタジアム、商業、ホテル、研究拠点、交通拠点など多くの機能を整備し、総延べ床面積は約117万m²におよぶ。

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街づくり／都市開発
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