商業施設新聞
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2020/11/17(2371号)主なヘッドライン
イオングループ、タウン、モール、リテール
自社競合回避が課題に、盤石なSC開発体制構築

イオンタウンふじみ野、11月21日オープン
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 イオングループの国内でのショッピングセンター(SC)開発・運営において、3極体制が整いつつある。テナントを150~200店集め広域商圏のRSCを展開する「イオンモール」、近隣型のNSCを中心に他社や自治体などと協業する「イオンタウン」、そしてグループでスーパーやGMSを展開するイオンリテールは都市型SC「イオンそよら」を立ち上げた。これによりグループでは、広域から近隣、郊外から都心型、アウトレットまでとエリアやニーズに合わせて、全方位の体制となった。ただ、それぞれ100を優に超えるSCを展開しており、自社内競合も発生しやすい。これをどう回避するかが課題となる。

■イオンモール170カ所展開、RSCに加え、アウトレットも
 イオンモール(株)は、国内外で約170カ所展開し、国内は140カ所におよび、RSCでは確固たる地位を確立している。2020年度から22年度の新中期経営計画で営業収益3900億円を目指し、国内9モール、海外9モールを開発する。国内は開発適地が減少していることから、増床+改装とし、既存SCを一新する手法も積極的に取り入れる。
 併せて新たなカテゴリーにもチャレンジしている。その1つがアウトレットだ。同社は11年に「イオンレイクタウン」に併設する形で、「イオンレイクタウンアウトレット」を開業。その7年後、本格的なアウトレットブランド「ジ アウトレット」を立ち上げ、18年に「ジ アウトレット広島」を開業した。GLA(総賃貸面積)5万9000m²、230店の2期増床を進めている。第2弾で北九州市のスペースワールド跡に開業する。「広島」と同規模で開業し、段階的な増床も視野に入れる。既存のイオンモールと隣接していることからアウトレット+RSCという相乗効果を図り、三菱地所・サイモン、三井不動産のアウトレットパークの2強と差異化を図る。このほかに都市型商業施設としてOPA事業を展開している。
 そして新たな事業フォーマットが、21年秋開業予定の「イオンモール則武新町」である。同SCは、オフィスを併設した複合型商業施設で、コロナ禍以前から働き方が多様化すると見て、開発に着手していた。同社ではニーズがあればホテルや住宅を取り込む可能性もあるようだ。また、こうした複合型を含め、SC機能だけでなく、医療などを備えた生活インフラの拠点を目指す。

(以下、本紙2020年11月17日号1面)



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