電子デバイス産業新聞(旧半導体産業新聞)
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2017/2/2(2230号)主なヘッドライン
半導体装置用部材メーカー、新工場、能力増強相次ぐ
3D投資で装置需要拡大、納期厳守へ「綱渡りの状況」続く

 半導体設備投資が3D-NANDを中心に活発化するなか、半導体製造装置メーカーに対して部材やパーツを供給するサプライヤーも足元ではフル生産に追われている。想定を上回る受注に対応すべく、部材サプライヤー各社のあいだでは新工場の建設や生産能力の増強が相次いでいる。この好景気は2017年いっぱいは続くとの見方も出てきており、当面は繁忙を極めることになりそうだ。

 米ガートナーの最新予測によれば、17年の半導体設備投資金額は前年比2.9%増の699億ドルが見込まれている。うち、WFE(Wafer Fab Equipment)は同6%増の380億ドルと予想されており、前工程装置への旺盛な投資が続いていることがうかがえる。足元で設備投資を牽引しているのがメモリー、とりわけ3D-NANDだ。エンタープライズ/クラウド用SSD向けでの需要拡大や、一部スマートフォン向けでの搭載が進んでいることから、サムスンや東芝をはじめNANDメーカー各社は、3Dの新設および2Dからの転換投資を加速させている。
 プレーナー構造の2D世代は2次元方向に寸法を微細化していったのに対し、3Dは3次元方向にメモリーセルを積層し、単位面積あたりのビット容量を増やしていく手法をとる。そのため、リソグラフィー工程の新規投資のウエートは低くなる一方、深穴形成などが必要となるため、エッチングや成膜、CMP装置への引き合いが増している。

(以下、本紙2017年2月2日号1面)



◇ 東芝 NAND事業、分社化を正式発表、「出資比率は20%未満」
◇ サムスンSDI、EV用急速充電バッテリー、20分で500km走行実現
◇ コニカミノルタ、3次元ARのHUD、任意の距離に映像表示
◇ DNP、通信機器向け認証システム、車載部品企業が採用
◇ 村田製作所、Si受動素子で新市場狙う、超小型、高温保証で車載、医療に
◇ ドイツ・チューリンゲン州、日本企業誘致に本腰、周辺に世界有数の経済圏
◇ 安川電機、ASICを製品化、独子会社が開発
◇ TSMC、17年投資は100億ドル、10/7nm世代に充当
◇ インテル、AI対応を強化、処理時間100分の1狙う
◇ リテルヒューズ、新型IGBT 600A実現
◇ 旭硝子、ファンアウト用ガラスキャリア、17年後半から量産
◇ FPCコネクト、微細ビア用新めっき、低コスト・高信頼性を実現
◇ 大阪大学産業科学研究所、3D配線技術を開発、印刷技術で低コスト実現
◇ ジャパンディスプレイ、次世代技術を公開、曲がる液晶 18年に量産
◇ ルミオテック、ネプコンに有機EL照明を出展、8000cdの次世代品を17年度上市
◇ 日新イオン、FPD用イオン注入装置、過去最高の出荷計画
◇ 京都大と大阪ガス、PVの効率40%超に、熱輻射を発電に応用
◇ 日本ガイシ、NAS電池を強化、20年代を普及拡大期に
◇ 豊橋技科大、銅系酸化物PV開発、積層化で吸収波長拡大
◇ イルジンジャパン、日本市場を開拓、超精密加工素材を展開
◇ ファスフォードテクノロジ、山梨拠点の独立系ボンダー企業、
  ファンド傘下で再出発、メモリー用でシェア首位
◇ ASML、EUV新規6台受注、主要顧客ら導入前向き
◇ 米国防総省ら、新研究組織を設立、高性能産業用ロボ開発へ
◇ チュラロンコン大学、ロボ培養細胞で臨床、川重のシステムを活用
◇ サイバーダイン、他社との連携拡大 AIGと業務提携
◇ THKインテックス、コールセンターでサービスロボ実証
◇ 日本電産、中途採用で1000人、IoTやAI分野を強化
◇ 日本航空電子工業、慣性計測装置を開発、MEMSセンサーを採用
◇ TDK、新型インダクター 低損失で大電流化
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