外食多ブランド企業、大航海時代に突入
主力業態で海外市場拡大
多種業態を展開する外食多ブランドチェーン企業は、日本国内で成熟しつつある主力業態拡大のために、海外市場を開拓する大航海時代に突入している。ゼンショーHDとコロワイドは、牛丼と焼肉業態の海外出店を加速し、トリドールHDは、讃岐うどんを世界へ拡大するなど、海外展開が加速している。日本市場では昨年のコロワイドの「フレッシュネスバーガー」取得にみられるように新業態開発や新市場参入を通じて、次期事業の柱を構築する。一方で、既存店の収益性を高めるための運営効率化の動きも強めている。
3社は、2017年3月期（16年度）の売上高でゼンショーが5440億円、コロワイドは2344億円、トリドールは1017億円と2倍強ずつの差があり、同期の総店舗数でも4881、2738、1211と差があるものの、多くの外食ブランドを持つ点で共通している。牛丼、焼肉／居酒屋、讃岐釜揚げうどんがそれぞれの主力業態で、今後海外出店を加速し、世界市場を席捲する。
（以下、本紙2017年10月10日号1面）
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