成長続ける中食、17年に10兆円市場へ
外食などが新業態投入
惣菜を中心とした中食の成長が著しい。（一社）日本惣菜協会の「2017年版惣菜白書」によると、2016年に市場規模は約9兆8399億円となり、10兆円の突破は目前だ。過去10年で見ても、中食は06年比22.6％増と、他の食市場（内食、外食）よりも遥かに伸びている。ライフスタイルやニーズの変化などにより、惣菜の利用頻度増加を主要因として、中食市場全体が活気づいている。また、最近ではコンビニのシェア拡大に加え、外食企業の新業態投入などもある。競争激化により、今後もさらなる成長が見込まれる中食市場を探った。
中食の市場規模は、高齢化、核家族化、共働き夫婦の増加といった社会構造やライフスタイル、ニーズの変化などを要因に、約10年前から堅調に推移しており、14年は約9兆2605億円、15年は約9兆5814億円、16年は約9兆8399億円を記録。17年は大台の10兆円を超えると予測される。食市場全体で見ても、右肩上がりで成長しているのは中食だけで、06年と15年を比較すると内食の6.4％増、外食の2.6％増に対し、中食は22.6％増となっており、内・外食は、中食よりも市場規模は大きいが、成長率は段違いというのが現状だ。
（以下、本紙2017年9月12日号1面）
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