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第81回

(株)ウマミバーガージャパン CEO スティーブン・メディロス氏


表参道・青山に日本1号店
年内2号店20年に10店
夜も楽しめるカルチャーを

2017/6/6

(株)ウマミバーガージャパン CEO スティーブン・メディロス氏
 ロサンゼルス発のハンバーガーレストラン「ウマミバーガー」は3月24日、ついに日本上陸を果たした。海外進出は日本が初。近年、海外発グルメバーガーの相次ぐ参入で、国内バーガー市場は活性化している。“アメリカンバーガー最後の大物”とも称されるウマミバーガーの上陸で、「グルメバーガー」競争が激化するのは必至だ。新たな台風の目となるであろうウマミバーガーの戦略について、(株)ウマミバーガージャパン(東京都渋谷区神宮前3-35-19、Tel.03-6804-3950)CEOのスティーブン・メディロス氏に伺った。

―― 概要から。
 メディロス 「ウマミバーガー」は2009年にカリフォルニア州ロサンゼルスで創業したハンバーガーレストランで、現在、米国内5つの州で25店を展開している。店名のウマミは日本語の「うま味」が由来で、食材、調理法、ソースに強いこだわりを持つ。パテには米国産のアンガス牛を使用し、トマトやマッシュルーム、椎茸など「うま味」が多く含まれる食材を多用。調理法も具材に合わせ、キャラメライズ、ロースト、スチームするなど独自のものだ。調味料には昆布や鰹節、干し椎茸などを使い、随所に「うま味」を引き出す工夫を凝らしている。
 レストランのデザインやサービスにも日本文化を取り入れており、ブランドのルーツである日本への進出は感慨深い。

―― 商品に驚きがあり、個性がありますね。
 メディロス 従来のハンバーガーから想像する味とは違い、驚きや新しさを感じていただけると思う。看板メニューの「ウマミバーガー」はローストトマト、椎茸、パルメザン、キャラメルオニオンとパテを挟んだバーガー、アメリカで人気の「トリュフバーガー」はオリジナルチーズに溶け込んだトリュフの奥深い香りが楽しめる。味の重なり、食感や香りも含め特徴的だ。
 メニューはすべて本国のテイストを維持しつつ日本向けにレシピを改良した。日本限定メニューはテリヤキ味の「サムライバーガー」、白身魚のフライの「ユウナミバーガー」も提供する。

―― 売上高などの数字を。
 メディロス バーガー類の価格帯は1280~1780円。バラエティ豊富なサイドメニューに加え、アルコール類もラインアップしており、客単価は2500円程度を見込んでいる。初年度は来客数12万人、年商3億円を目標としている。

―― 1号店の場所にも注目が集まりました。
 メディロス 表参道・青山エリアは、日本発、海外発の有名バーガー店が数多く出店しており、ハンバーガーカルチャーがある。かつトレンドの発信地であるため、新しいことを仕掛けるには絶好の場所。ウマミバーガーが目指すハンバーガーの新しい楽しみ方を広げるのに最適な場所だった。
 そして、周辺環境の素晴らしさは格別だ。駅から徒歩圏内ながら閑静で、青山セントグレース大聖堂に面しており、夜は大聖堂がライトアップされ、ムードもある。ショッピング、街歩き、デート、ウェディングなど、多様な目的で幅広い年齢層が訪れる場所だったことも決め手となった。

―― 周辺環境、市場も含め競合は多いです。
 メディロス ハンバーガー店を競合とは感じていない。ウマミバーガーは、メーンメニューとしてハンバーガーを扱う“本格的なレストラン”と定義しており、ファストフードでもグルメバーガー専門店でもない。「ダイニングレストラン」と「ステーキハウス」の間のポジションを目指す。

―― 店作りについて。
商業施設「ポルトフィーノ」内に出店した
商業施設「ポルトフィーノ」内に出店した
 メディロス レストランとして食事をゆっくりと楽しんでもらえるよう、くつろげる店内演出にこだわった。本国でも各店ごとに店作りが異なるが、日本でも独自の店舗デザインを採用。盆栽のレプリカを設置するなど「アメリカから見た日本」を表現するとともに、ブランドの世界観を体現できるデザインとした。
 店舗中央にはU字型のバーカウンターを設置。1人でも複数人でも楽しめるよう、ソファ席やテーブル席、個室のような雰囲気のあるボックス席とバリエーションを持たせた。今回は、パティオが設置できなかったが、いずれはパティオも導入し、より居心地の良い空間の提供を目指す。

―― 今後の計画を。
 メディロス 具体的な出店計画は未定だが、年内に2号店を出店したい。まずは関東圏となるだろう。回転数の良さではなく居心地の良さを重視しているため、駅前や大通り沿いなど通行量が多い立地ではなく、1号店と同様にゆったりできる場所を想定している。20年までに10店体制を目指している。人口100万人を超える都市であれば、地方への出店もありうる。また、コンセプトに共感できる商業施設であれば、モールなどへの出店も考えている。

―― 抱負を。
 メディロス 日本ではハンバーガー文化が形成されており、昼に食べるものというイメージが強い。ウマミバーガーでは「夜でも楽しめる」というカルチャーを作っていきたい。特にこのエリアは夜遅くまで食事やアルコールを楽しめる店は少なく、他エリアへ流動していた人たちも取り込んでいきたい。シーンを拡大することで、他のバーガー店との差別化につながっていくだろう。
 欧米のアパレルブランドを展開するメディロスホールディングスが親会社で、初の飲食事業だが、良いものを日本に紹介したいという思いが根底にある。3年前にウマミバーガーを食べた時の感動を、日本に広げていけたらと考えている。

(聞き手・大塚麻衣子記者)
※商業施設新聞2191号(2017年5月2日)(8面)
 経営者の目線 外食インタビュー

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